椿屋敷のお客様

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2008年3月

2008年3月31日 (月)

麦と兵隊

Nec_0027 「徐州、徐州と人馬は進む、徐州いよいかすみよいか♪しゃれた文句にふりかえりゃ、お国訛りのおけさ節」

と「麦と兵隊」という軍歌に歌われておるわけですが、軍歌ねえ・・・・・。なんちゅうか日本の軍歌って暗いのが多いよねえ。いや、つねづね申し上げておりますようにわたくし徹底的な反戦論者ですので(戦争は損をする)、「いやっほう~~♪ビバ戦争♪楽しいぜ~~♪」みたいな曲なんか聞きたくも無いわけですが。

それにしても、こんな聞くからに気が滅入るような曲を歌いながら、気が滅入るほどにただひたすら地平線まで麦畑な中国を進軍して行ったのでしょうか。日本軍は。しかも人馬。歩きと馬。たまらんぞ。

日本が日中戦争から太平洋戦争に「いやだいやだ気がすすまねえ」とぼやきながらも追い込まれていった過程には、もう断然「ABCD包囲網」というアメリカをはじめとする大国の石油戦略があったわけでして。石油を持たない日本がビビッてせめて東南アジアを確保しときたい、と戦線を超拡大してしまったのが運のツキであったわけであります。

石油なあ。「暫定税率期限切れ」が今日の日本国のお題になっておりますが・・・・・・。その手の措置は焼け石に水でしょ。現物がないのに。石油ってのは有限な資源でございましてな。必ずいつかは尽きるのでございますよ。できるまで何億年もかかるし、だいたい石炭紀なみの森林が今の地球のどこにある?

なんかびっくりしたのが、最近立て続けに「実は地球に石油資源は潤沢にあるのに、政治家があるいは石油シンジケートが(ここんとこは『アラブ』が『OPEC』がその他それらしき名詞と交換可)儲けを独り占めにしようとしてるから俺達には回ってこないのである」と頑として言い続けるおじさんたちの話を聞かされたことです。もう頑として言い張るね。「誰かが儲けてるんだ、ずるしてるんだ。」と。

危険だなあ、その発想。それにおじさんたちの暗く滅入るような「誰かが得してる」という愚痴りっぷり。「麦と兵隊」の頃からまったくメンタリティがかわっとりゃせんのじゃなかろうか?気持ち悪いぞ。

2008年3月30日 (日)

ジョーが帰ってきた

Nec_0026 猫エイズが発症してしまったジョー。

おとといから姿が見えず、今日は一日雨で心配していました。

帰宅して玄関の扉に手をかけたところで聞きなれた「にゃあああ」と弱弱しい声が。

「ジョー?」

ガリガリに痩せ、歩き方もよたよたしていますがまごうことなきヤスネコのジョーが帰ってきました。タオルで濡れた毛を拭いてやります。そのまま炬燵に入りました。

ジョーがやりたいようにジョーが選ぶようにさせてやる。もう、それしかしてやれることはありません。

2008年3月29日 (土)

人殺しは人殺し

Nec_0017 尊属殺人を「心中」と言う言葉で表現するのは止めてくれ。子供であれ親であれ「血がつながっている相手を殺して、自分も死のうとしたからにはよほどの事情が・・・・・。」などと訳知りの報道には反吐が出る。

血がつながってようがいまいが人殺しは人殺し。茨城や岡山のおバカな若造の無差別殺人と、東京のいい年こいたおっさんが自分の家族を殺したのと、「殺人」と言う点ではなんの違いも無いぞ。

「一家心中」をする精神て大嫌い!!自分の人生に絶望して自殺しようってんならしかたない。ひっそりと死んでください(それでも周りにはかなり迷惑だけど)。少なくとも子供を巻き込むなよ!!「残されたらこの子が不憫で」勝手に決めるな!!「親はなくとも子は育つ」とはだてに伝えられてきた言葉じゃないぞ。

自分の子供でも殺せばそれは人殺しだ。ただの尊属殺人じゃないか。「無理心中」と言う表現は、「強姦」を「乱暴」と言い換える偽善と似て、さらに酷いごまかしだ。

繰り返して言う。しょせん人殺しは人殺し。

2008年3月28日 (金)

竜巻

Nec_0025 平和な飛行機雲の写真で「竜巻」のタイトルとはこれいかに。

昨日鹿児島県下の鹿屋市といちき串木野市で竜巻が発生したんだそうな。そういや夕方はたいへんな雷で、モモ(紀州犬雑種・7歳・♀)が自主的にサッシを開けて家の中に避難してきてたぐらいだもんな。積乱雲がよっぽど発達してたんでしょう。こわいねえ。

父方の実家は日置市の海の近くです。浜に散歩に行くと特に夏場、東シナ海の海面が温められてたいへんな勢いで積乱雲が生まれてくるのがわかりました。そしてときどきその積乱雲の下から漏斗状の雲が垂れ下がって、直下の海面が白く波立って、雲と海面があっと言う間に繋がって竜巻が発生するのもよく見ました。

遠くの海だからいいけど、陸上で市街地だったら、あんなのが通過したらたまらんだろうなあ。瞬間最大風速が70mを超えるって言うし。「オズの魔法使い」は最初も最後も竜巻で始まり竜巻で終わるけれど、あんなんが常襲するアメリカはカンザス州ってどうよ?まあ、一生行くことはないであろう。

2008年3月27日 (木)

死の概念

Nec_0022 ヤスネコのジョー(16歳・ジジイ)は、何年か前から猫エイズキャリアであることがわかっていて(たぶんどこかの猫とケンカしたときに感染したのでしょう)、発症すると口内炎が治らなくなって餌はもちろん水もろくに摂れなくなります。最初のときは獣医さんで注射を打ってもらったら症状が治まったのですが、今回はどうもうまくありません。

もう飼い主としてできることは、できうる限り安静にさせて、思い通りに過ごすようにしてもらうしかありません。よく「猫は死の間際になるといずかたへとも無く去る」と言われていますが、今まで飼った猫の中には去るものもいれば手元で息を引き取るものもいました。猫の場合は本人(猫)にそれを選択させる以外仕方がないと考えています。

ところで、今3歳の甥っ子が鹿児島に来ているのですが、彼にとって「ジョーのねこ」はたいへんなお気に入り。うちに来たとたん「ジョーのねこはどこ?ジョーのねこはどこ?」と探し回る有様。妹に「死についてそのまま話していいのか?」と聞くと「がんがん教えてやってくれ」とのこと。

そのまま話します。

「春ちゃん、ジョーのねこはなでてやれば治るでしょう?」

「いや、今回は難しいかもしれん。」

「治るようにいえば治るでしょう?」

「もう、治らないんだよ。でも、どんな生き物もいつかはこうやって弱って死んでいくんだよ。」

死の概念を自分はいつ手に入れたでしょうか?それは理屈や書物やTVからではなく、小さい頃に飼っていた猫や犬の死があって初めて手に入れたものだったように記憶します。「生きていたものが死骸になる」というのはそれほど劇的な変化ですから。現実に目前にしてしまったらどんな子供でもそれはわかるでしょう。

ゲームじゃそれはわからないけどね。

あ、『だからゲームが犯罪の温床である』などと安易なことをいうつもりはまったくありません。ゲームに触発される奴は何を見ても犯罪に走るでしょう。問題は「そういうヴァーチャルなものしか身近に無い環境」でありましょう。

2008年3月26日 (水)

多く、長く、広い国

Nec_0024 今となっては遠い遠い昔のこととなりましたが、わたくし中国史が専攻でございました。あまりの多さ、長さ、広さに「こりゃあ、一人の人間の一代の頭じゃ無理」とあっと言う間に挫折したんですけどね。

今だってその「多さ、長さ、広さ」はまったく変わってないし。あと3,4千年は変わんないんじゃねえの?

あの国は何千年も昔から、自国の人民が何万、何十万飢え死にしようが、地震で死のうが、洪水で流されようが、あるいは軍隊に鎮圧されようが(チベット自治区ね)、しれしれっと「無問題」と言い切ることができる国なんですよ。それが「悪人国家」だとか「テロ国家」だとか言う気は毛頭ございやせん。「そうでなければ治まらない国だ」と申し上げておるわけです。こういっちゃあ怒られるだろうけれどたぶん未来永劫ね。たかだかフランス革命からこっち200年あまりしか歴史を経ていない、西洋式の議会制民主主義が、あの国に馴染むわけがないっちゅうの。

んで、何が言いたいかというとですね、「自国の民が飢え死にするのすら『無問題』な国なんだからイザって時に他国の民が飢えても平気だよ。」ってこと。今度の冷凍餃子問題でもまったく責任取る気ないでしょ?そういう国なんだってば。

わからないのはあの国とは邪馬台国の卑弥呼以来2000年近い付き合いの癖に、胃袋を全面的に預けるような真似をして平気だった、ってその感覚。こえええよおおおお。すでに紀元前には「兵糧攻め」って言葉が兵法として確立されてる国なんだよ。「人肉饅頭」が繰り返し何の抵抗も無く文学作品に出てくる国なんだよ。

それはちゃちい西洋的な善悪を超えた、徹底的な現実主義なの。理屈でその現実主義に勝てるはずが無い。

悪いことは言わないから、とりあえず目先の損得はさておいて、自分とこの食料は自分とこで作ろうや。いや、まじで。

2008年3月24日 (月)

大股開き

Nec_0021 こう言っちゃあ身も蓋もありませんが「花」ってのは植物の生殖器なんでございまして、「花が咲く」ってのは「生殖器おっぴろげ」「大股開き」となんら変わらない行為なんでございますよ。「美しい」ってことになってますけどね。実際美しいですけどね。

不可思議なのは「なぜ人間の『大股開き』が通常『美しい』と直結しないのか?」です。文化文明ってやつですか?今の日本の昼日中、おなごが往来であけっぴろげ大股開きで殿方を誘っても、いいとこ猥褻物陳列罪で逮捕されてしまいますですかな。

はああああ。人間てのはややこしいよ。

「なんて恥ずかしいこというんだ!!」なんていう奴あ、花見たら赤面しろ!!今や春の真っ盛りなんだから・・・・・・・。

2008年3月23日 (日)

遺伝の不思議

Nec_0020 東京と広島の妹(甥っ子2人連れ)が帰っているのですが、この二人ともたいへんな飲兵衛なのですよ。あたしゃ一滴も飲めないというのに。

なにやら見ているうちにビール500ml缶を水のように開けてしまいました。まったくよっている気配はありません。なんで?なんでじゃ?ほとんど同じ遺伝子を受け継いでいるはずなのになあ。不思議じゃ。

あ、「訓練すれば飲めるようになる」は止めてくださいね。その言葉にだまされて何度急性アルコール中毒で倒れたことか。肝臓にアルコール分解酵素を持ってない人間はいるんです。飲兵衛はそこんとこ理解してくれませんけど。

2008年3月22日 (土)

麦飯

Nec_0019 食物繊維が多くて健康にいいってのもあるんですが、単純に味が好きだから押し麦を混ぜたご飯を常食しています。

よく戦中戦後の食糧危機を経験した世代は「あのとき一生分これ食った」とか「ぼそぼそしてぜんぜんおいしくない」とか言って箸もつけない人、多いです。このぼそぼそがおいしいと思うんだけどなあ。トロロや納豆やカレーみたいなトロトロ・ネバネバとよく合うし。サンマにもあうし。大根おろしとも好相性だし。チャーハンにするとこれまた凄くおいしくなるし。好きなんだけどなあ。

やっぱり飢餓をしらないからかなあ。

2008年3月21日 (金)

39.2℃

Nec_0018 彼岸の入りの17日、どうも喉が痛くてフラフラするので「まあ、念のため」と体温計を口に入れてみたら、なんと39.2℃!!とたんにへなへなと腰が抜けましたよ。それまで何とか動けてたはずなんですがね。人間てのあ目に見える情報に弱いですな。

風邪でした。それにしても今年みたいな寒い冬のさなかにはひかず、こうまで春爛漫に暖かくなってからひくかーーーーー!!!ちょっと腹立たしい。

でも、死んだように寝てたかいあって、ようやっと回復いたしました。昨日などこんだ寝すぎで頭が痛くなりましたよ。肩は凝るし腰は痛くなるし、そこんとこのバランスのとりようが難しい。

2,3日、お粥ばかり食べていたので、明日はズガーンとくるものが食べたくなってきました。カレーにしようかな。