椿屋敷のお客様

薬草・ハーブ Feed

2007年7月17日 (火)

ホオズキ

Nec_0028 玄関前の草の陰に(玄関前に草なんか生やすなよ)、なにやら赤いものが見えるなあ、と確かめたらホオズキでした。朱がかった赤。今の時期この赤は目立つなあ。

このホオズキは決して植えたわけではなく、玄関の花瓶に飾ってあったホオズキをここに捨てたら、それが種となって毎年生えてくるのです。ヤギが食べたり鶏が食べたり散々な目にあっているはずなのですが、無くなる気配もなく。しぶといもんだなあ。ありがたいことです。

これから夏の土用~お盆にかけて暑さで花が絶えぎみになる季節。ホオズキのこの朱赤は強い味方です。一気に派手になるよ。

お江戸では「ほおずき市」なるものがあると噂で聞きますが、どんなものなんでしょ?鉢植えの見事なホオズキがずらり並ぶ映像を見たことがありますが、よくあるようにそれにかこつけて夜店や屋台が出るのだろうと勝手に想像しています。

いまやどんな娯楽よりそういうのが楽しいよなあ。

2007年7月16日 (月)

オレガノ

Nec_0027_2 ハーブってやつは「必要なときにほんの少し」料理に入れるシロモノで、「あり限りごっとり大量に投入」すべきものではありません。だからこそ市販されるハーブは種類も数も限られてお値段もお高くなるのです。

もともとがヨーロッパの野草なので植物としては育てやすいものが多く、植えっぱなしでOKだったり。1990年代ぐらいからハーブを自分で台所直通栽培する方が増えたのもむべなるかな、です。新鮮なもののほうがもちろん香りは鮮烈ですし。自宅でできるフレンチやイタリアンのレシピもいきわたってますし。「この料理にはこのハーブがないといかんよ」なハーブが常時手元にあるのはたいへん心強い。ハーブの栽培方法も千差万別な手法がいきわたりました。よきかな、よきかな。

などと、偉そうに述べているうちの畑のハーブは植えっぱなし。最近の大雨続きと台風で「どうなっておることやら・・・」と見て回っておるのですが、さすがハーブは丈夫ですわ。オレガノもマジョラムもぜんぜん平気。これで夏のピザは大丈夫。あと、まだバジルを植えてないんだよな。なんとしても今日は蒔かねば。

2007年6月12日 (火)

ルッコラの野生化

Nec_0018 ルッコラに花が咲いて種になってもめんどくさくて(まったくもう!ずぼらなんだから)、そのまま畑にはやしておいたのですよ。

菜の花に似たルッコラの種袋が熟して破け、そこから自然に種が落ちて散らばってしまったのです。

そこらいちめんに二世代目のルッコラの芽がでてきています。独特のゴマに似た香りが漂っています。ありがたいというかもうけたというか。

大きめのやつを間引いて、昼のお蕎麦の付け合せにしました。ルッコラ、ゴマの香りに似ているのでお蕎麦に合うのです。

2007年6月 8日 (金)

青紫蘇

Nec_0014_2 何かを育てることができる土地があるって本当にありがたいです。

青紫蘇は特別に植えたりせずとも、毎年どこからともなく勝手に庭に生えてきます。ソーメンや蕎麦やちらし寿司、なにやかやの夏の薬味。葉っぱが一番茂る時期には紫蘇餃子にしてみたり。贅沢だなあ~~。

このありがたさを忘れちゃだめだ。

2007年6月 4日 (月)

ノビルの花

Nec_0010 ノビルに花が咲いています。

ノビルもニンニクもそうなのですがユリ科なのです。この連中がテッポウユリやカノコユリや果てはカサブランカなんかと一緒の仲間と聞いても一瞬耳を疑いますが、よくよく見れば納得なのであります。

ごらんのようにノビルの花はたいへん小さいですが、ひとつひとつの花を見ればまさしく小型のユリの形。そして根。ユリの根も百合根として食用。あの根を小さくしたらまさしくニンニクやノビルの根でしょう。やっぱり仲間なのね。

植物にはこういうことはよくあります。大きさを変えたり、花や葉の比率を変えたりのデザインバージョンで「実は仲間だった」はよくある話。キク科やバラ科のバージョンの多さは驚くばかり。

でも、人間社会でもそれはいえるのかも。見た目や噂じゃまったく接点が無いはずが「実は仲間でした。」

あ、よくある話だ。

2007年5月27日 (日)

ガーデニア

Nec_0002 早春の沈丁花、初夏のクチナシ、初秋のキンモクセイ。勝手に「日本の庭季節の香り御三家」と名づけております。どれもありふれた庭木なのにじつによい香り。

ひょいと通りかかると芳香が漂い、「あ、クチナシだ」と気がつきます。黄昏であたりが薄暗くなっていても、もはや汗ばむ陽気となってきた昼間の名残の熱い空気の中で、白い花弁がぼーっと浮かんで「あ、やっぱりクチナシだった。」と確認を迫るのです。

クチナシは挿し木で容易について、安価だったせいか1980年代から90年代にかけての公共工事でよく使われました。公団とか市営住宅とかの集合住宅の玄関口によく植えられてますね。ごみ置き場のそばとかさ。低潅木とはいえ10年も20年もたったクチナシの木がこんもりと大きく茂みを作ってごみ置き場を隠していたりします。今時分なら匂いも紛れるだろうな。その集合住宅の庭を設計した人間の意図以上の働きをしてると思うな。苗木一本あたりの単価はせいぜい¥300~¥500だったはず。そのときの設計屋や植木屋はひょっとしたらもう無いかもしれない(この不景気その可能性は高い)。ただ買い叩かれたクチナシの木だけがごみ置き場のそばで営々と立ち続け、香り高い花を毎年つけているというわけ。

安かろうが月並みだろうが、いいものはいいのです。長く続くならばその価値はさらにあがります。

2007年5月26日 (土)

青梅

Nec_0001 梅干も大好きでして、毎年漬けているのですが、去年は諸事情で漬けてません。いかんなあ。

今回のような「風邪をこじらせて脱水症状」というようなとき、強い味方なのが梅干、梅酒だったのに。サボるといけませんね。今年はちゃんとしよう。

10年ぐらい前に植えた南高梅に実がつきだしている事だし。今年は落ちる前に収穫だあ。

2007年5月16日 (水)

スイカズラの花

Nec_0032 ヤギたちを繋ごうと藪を掻き分けたら芳香がしました。スイカズラの花が咲いていたのです。

スイカズラはジャズミンなんかと仲間なので野生とはいえかすかにいい匂いがします。花も「金銀花」と漢方でいうほど。純白の花が時間がたつと金色になりそのコントラストが美しい。今の季節藪の中ではわんさか咲く、でも好きな花です。

お知り合いの高齢の男性で、ちょっとおしっこの機能調整が難しくなった方がいて、「前立腺の薬だ」とこのスイカズラを煎じたものを毎日飲んでらっしゃいました。その方いわく利くらしいです。

んで、うち近辺の藪には迷惑にほど繁茂しているスイカズラも街中にはないので、よくごそっと藪ごと持っていっては喜ばれました。なにごとも「価値というのはその場その時その人によって変わる」ことのいい例なんであります。

2007年5月12日 (土)

ホオズキの花

Nec_0027 造物主というものがこの世にいるのなら、かなり優秀なデザイナーではないかと思います。たとえば植物。種、葉、茎、花・・・・・その植物にはその植物なりの雰囲気とでもいうべき共通したデザインがあります。

ホオズキの実は「鬼灯」とも呼ばれるほど見事に赤い五角形のボンボリ型になるわけですが、すでに花の段階でその五角形の兆しが見えます。なんと、この花が終わった後で花の根元のガクが伸びてあんなふうに実を包み込む赤い袋になるのですと。

よくできてるな―――!

墓花があっという間に枯れはてる8月のお盆の時期にホオズキがあると便利です。赤い色も鮮やかだし。枯れないし。うちの玄関先に昔捨てたホオズキから毎年生えてきます。まことにありがたいことです。ヤギがだいぶ食べちゃったけどね。

2007年5月11日 (金)

ディルの花

Nec_0025 ディルの花が咲いています。

秋に一畝植えたのですがいつの間にかどれもたいそうな大株になっていました。ありがたいことです。植物栽培ってのはこれだからやめられません。ましてやハーブは基本的にはヨーロッパの野草、条件が合いさえすれば雑草並みに勝手にのさばってくれます。

ディルの花初めて見るのですが、どうにもセリ科の花にそっくり。と思っていたらやっぱりセリ科でした。ハーブには多いなあセリ科。匂い強烈ってことかい。

ディルの香りも単独だと強烈なぐらいだけれど、魚介類とあわせるとたいへんな芳香に感じられるから不思議。